中国、四川省の
大地震は、想像を絶する被害をもたらしているようです。
何とか、1人でも多くの命を救えるように、被災地、被災者の救援に世界を上げて、取り組むべきでしょう。
本当に「困った時はお互い様」で、下の記事も、あまりにも酷く、やるせない気分に陥ります。
ただ、ここは冷静に、今生きている人達、生き埋めになって苦しんでいる被災者を一人でも多く救い出すために何ができるのかを政府レベルでしっかり考え、効果的な支援をするべきだと思います。
「一戸残らず崩れ落ちた」激震地・北川チャン族自治県
2008年05月14日01時47分
【北川チャン族自治県(中国四川省)=奥寺淳】村人が大挙して山道を走り下りてくる。その道は大地震の揺れで張り裂け、直径3〜4メートルの岩が転がり、土砂によって寸断されている。
倒壊した寺院=13日午後、四川省北川チャン族自治県、奥寺写す
四川省成都から北へ100キロの山あいにある北川チャン族自治県に13日、入った。犠牲者は7500人とされ、今回の地震で被害が最も大きい地区の一つだ。
雨の中、逃げてきた女性に出会った。「町は壊滅状態。近所は一戸残らず全部崩れ落ちた。
家族も9人死んだ。残ったのは私と妹だけだ」と泣き崩れた。救援活動が進んでいない。「政府は何をしているのか」と唇をふるわせた。
一帯には少数民族のチャン族を中心に約16万人が住んでいる。逃げて来た男性は「少なくとも1万〜2万人の行方が分からない」。
別の女性は「人が大勢生き埋めになっている。死者は一体何人になるのか」と話した。
北川には整った医療施設がない。けがをした人は、救急車のピストン輸送でふもとにある綿陽市内の病院に運ばれている。
病院の1階ロビーや中庭は患者であふれ、段ボールや毛布の上で応急処置を受けるのが精いっぱいだ。
救急車や警察車両が行き交う道は、雨でぬかるんでいた。四川省で12日に発生した大地震は、山間部を襲ったうえ、悪天候が追い打ちをかけ、13日になっても救助は思うように進んでいない。土砂を縫って支援部隊が行き交うが、二次災害とのたたかいでもある。
四川省の省都・成都の北にある綿陽から北西へ、北川チャン族自治県に向かう一本道を行く。山道を登るにつれ、無残な光景が次々と現れた。
まず目につくのは土砂崩れだ。綿陽から車で30分ほど行くと、巨大な岩が五つ、道をふさいでいた。
山肌を見上げると、約50メートル上の斜面が崩れ落ちている。岩は赤色の寺院を直撃し、建物はがれきと化していた。
「下にまだ人が埋まっているかもしれない。助けてくれ」。そばで、男性が道行く人に声を張り上げている。
途中で検問していた警察官は「この先は雨が降って危ない。通行禁止だ」という。それでも家族の安否を確認するため、先へ向かう人がいる。道の両側の家屋はほぼ崩壊している。
荷台に村人を数十人乗せて避難するダンプカーとすれ違った。軍用トラックが多数、北川方面に向かっていた。
北川に入った。道は細くなり、左右から土砂が崩れている。巨大な岩に押しつぶされた乗用車。
橋も岩の直撃で、崩れ落ちていた。大勢の村人が飲料水を片手に、ぬかるんだ山道を下りてくる。安全な平地まで20キロ以上の道のりだ。
土砂崩れがひどく、緊急車両しか通れないところまで来た。そこでは、オートバイとともに土砂や岩に押しつぶされ、息絶えた男性がいた。
道はあちこちで穴が開き、車がUターンするそばでも山肌から砂が落ちてくる。いつまた災害が起こらないとも限らない。
しかし、崩れ落ちた土砂や悪天候が行く手を阻み、そもそも何人死亡しているのか、何人の行方が分からなくなっているのか、つかめない。
兄の運転するオートバイに乗って来た女性(21)は、肩を落とした。
「両親の安否を確かめようと北川に向かったが、道が悪くて行けなかった。今も連絡が取れない」
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⇒ yutakarlson (09/30)